食事制限とコレステロールは無関係?今までの我慢は何だったのか・・・

動脈硬化学会声明「コレステロール値、食事で変わらない」生活習慣全般の改善を

産経ニュースからですが、衝撃のタイトルです。
「卵は1日1個まで!」「エビ・イカ・イクラはガマンしよう」
コレステロールで頭を悩まされてきた人にとっては、おなじみのフレーズですが・・・しかし、これは!?
三大欲求の一つ、食欲を制限してきたこれまでの努力は、いったい何だったのかと、頭を悩ませてしまいそうです。

コレステロールと健康の関係性について

そこで、今回のニュースを要約してみたいと思います。

  1. コレステロールによる健康被害は、血中コレステロールによるもの
  2. 血中コレステロールは体内で生成されるので、不足すれば総量の調整機能が、そもそも備わっている
  3. 血中コレステロールの総量が、食事で摂取するコレステロールに左右されるとする、医学的エビデンスが不十分である

故に、「食事制限」と「血中コレステロールの抑制」の相関性は認められないことになる Q.E.D.

ACC(アメリカ心臓病学会)とAHA(アメリカ心臓協会)が発表したのを受け、翌2015年に厚生労働省が、更に日本動脈硬化学会がと、続いて認めたかたちとなったわけです。

食事制限は無意味だったのか?

さてさて、これを受けて私たちはどうしたものでしょう。エビ・イカ・イクラ、卵だって、気にせず食べちゃって良いものでしょうか?
確かに「18歳以上の男性で1日当たり750ミリグラム、女性で同600ミリグラム未満としていたコレステロールの基準を撤廃。」したのは、まぎれもない事実のようです。しかし食事制限にまったく意味がないとするのは、どうやら早計のようで「悪玉コレステロール」の多い方については、食事制限と血中コレステロールの因果関係に、有意差が認められたそうです。

生活習慣病

生活習慣病

そもそもコレステロールを高くする原因は、食事以外に考えられる要素が、たくさんあります。
ストレス、睡眠、運動不足など、現代社会を生きる人間であれば、誰もが頭を悩ませた経験であろう要因もたくさんあって、これが生活習慣病と呼ばれる所以でもあるのです。

コレステロールが高ければ、動脈硬化が進み、脳卒中や心筋梗塞などのリスクが高まる仕組みについては既知の事実です。
しかし同時に細胞生成に欠かせない主成分であり、調べてみると、コレステロールは多少高い方が長生きするという、逆説的な話もたくさんあるのに驚きました!しかし、よくよく調べてみると、医師や大学教授による私見であったり、まだ研究段階であったりするのは否めないようです。

その中で一つだけ。
脂肪摂取と循環器疾患およびガンに関する疫学的考察 J-Stage よりPDF
「低コレステロールは結腸癌のリスクが上昇する」と、統計学的見地から結論付けています。
なるほどこれは、強い根拠がありそうです。しかしこれも「低コレステロール」の危険性を訴えているだけで、高コレステロールが良いとはしていません。

やっぱり健康診断での正常値などは、気にかけた方が得策かもしれません。

2015年最新版の基準値

総コレステロール
男性:151~254

女性
30~44歳 151~254
35~64歳 163~273
65~80歳 175~280

LDLコレステロール値
男性:72~178

女性
30~44歳 61~152
35~64歳 73~183
65~80歳 84~190

なんだか男性の扱いが、ちょっとぞんざいな気がします・・・

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